わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

赤紫蘇ジュースを作りました

赤紫蘇ジュースを作りました

亡き祖母が生前に植えていた、裏赤紫蘇。
そのこぼれ種から今年もニョキニョキと畑に大量に生えてしまい、最初は「梅仕事する人に配ればいいや~」なんて思っていたのですが、去年に続いて今年も梅は不作のようで…。梅干しを漬ける、という人になかなか出会えず、すすめても「いらない」と言われるばかりで、どうしようか困っていたのです。

赤紫蘇ジュースを作りました

スーパーなどで見かける赤紫蘇はすべてが赤紫色の紫蘇がほとんどだと思いますが、祖母が植えていたのは裏赤紫蘇という、葉の表が緑色、裏が赤色という、ちょっと変わった紫蘇でした。
だからなのかな。生前、この裏赤紫蘇をせっせと育てて、市場なのかJAなのかわからないのですが、祖母は出荷をしてお小遣いを稼いでいたようです。品種の珍しさもあると思うのですが、この裏赤紫蘇の特徴は香りがとてもよい事らしく、なかなか評判の裏赤紫蘇だったんだとか。

という訳で、梅干しを漬ける予定はないのだけど、せっかくなのでこの香りを生かしたい!と思いレシピを検索した結果、ベタですが赤紫蘇ジュースを作ってみる事にしました。

赤紫蘇ジュースを作りました

畑から適当に裏赤紫蘇を摘んできて(私は5束くらい、葉にすると両手で抱える程度)水の中にブチ込んでジャブジャブと水洗い。泥が結構、葉の裏についているので流水よりも水に入れちゃったほうがよいと思います。
大きなお鍋があるなら、いっそ茎ごと入れてグツグツ煮込んでしまっても。

沸騰したお湯(飲みたいだけ水を入れて沸かす)の中に、次から次へと、どんどこ裏赤紫蘇を突っ込んでいきます。

赤紫蘇ジュースを作りました

不思議な事にグツグツ煮込んでいると、紫蘇は緑色になりました。赤い色素(?)が全て煮汁に溶け切ってしまったかのようです。
赤黒い煮汁事、別のお鍋かボウルに移して、写真のように裏赤紫蘇もグイグイと押しあてて色素を絞り出す勢いで。
紫蘇の葉も煮汁もかなり熱いので火傷に注意ですが、煮汁が飛び散るとシミになるので白い洋服の人は気を付けて下さい。

赤紫蘇ジュースを作りました

ドス黒い液体が出来上がってしまった

出来上がった煮汁がこちらです。なんか、めんつゆみたいだな。
この時点ですでに紫蘇のよい香りが漂っています。私はだいたい15分くらいグツグツ煮込んだかな。赤裏紫蘇はここでお役御免なんですが、乾燥させてふりかけ(ゆかり)にする事も出来るのでチャレンジしてみたい人は捨てずに保管しておいてください。

赤紫蘇ジュースを作りました

まるで魔法のよう…!

ここに、レモンまるまる1個の絞り汁(市販のレモン果汁やクエン酸でも可)を入れると、こんな風に一気にパーッ!と鮮やかな赤紫色に変わります。
魔法のようで面白い。
この煮汁をこして、砂糖を加えて軽く再加熱してもいいですし、熱々だったらもうこのまま完成でもよし(適当)。私はレモンの種だけ回収した。

今回は赤紫蘇ジュースしか作らなかったけれど、この液体を煮詰めていけばシロップになると思うし、ここに粉末のゼラチンをぶち込めばゼリーになります!

赤紫蘇ジュースを作りました

あら熱をとって冷ましたあと、早速赤紫蘇ジュースを試飲!
正直、レモン汁も砂糖も目分量で入れたので、正確に作りたい方はレシピをネットで検索して貰いたいのですが、自分で味を確かめながら作ればいいと思います。
砂糖の分量が気になるなら入れないでおいて、あとから飲む時に甘さのある炭酸水で割ってもいいですし…。

赤紫蘇ジュースを作りました

とにかく見た目が鮮やか…!
レトロな喫茶店で出てくるメロンソーダの姉妹品みたいな色をしておる。これが天然の色素だなんてねえ。
味も、目分量でいろいろ入れた割には美味しかったです。自画自賛
レモン汁はもう少し多くても良かったかも。後味がサッパリする気がしました。

そして、なんといっても紫蘇の風味が素晴らしすぎる…。
普通の赤紫蘇で作る時は、あえて風味づけのために青紫蘇を入れて煮込む場合もあるようなのですが、裏赤紫蘇の場合は必要ないな、と思いました。

畑にはまだ立派な裏赤紫蘇がいっぱい生えていて、正直、抜いてそのまま捨てるのも勿体ないよなあと思ってたところなので、よい使い道が見つかって良かったです。
大量消費できるし、赤紫蘇ジュースおすすめですよ!