わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【柑橘の断面図】マコポン

【柑橘の断面図】マコポン

デコポンの「初めて」の子供、マコポン

みかん東大生としてメディアに登場している、清原優太(@kanpeii)さんに紹介して頂いた柑橘です。マコポン。あれ、私の名前と似てるわね?と、Twitterで見かけてからすごく興味があった柑橘なので、まさか食べられると思ってなかったのでめちゃめちゃ嬉しいです。清原さん、ありがとう!

さて、このマコポンですが、同封されていた資料によると品種登録申請中の新品種の柑橘なんだそうです。おはら果樹園のオリジナル品種となります。

おはら果樹園
https://ohara-mikan.jimdofree.com/

【柑橘の断面図】マコポン

マコポンの外観はパッと見た瞬間「甘平?」って感じ。横から見るとわかりやすいと思うのですが、平ぺったい形をしています。少し大きめのみかんくらいのサイズ。
それから、ヘタの部分にキュッと絞ったようなシワが確認できました。マーコットに似てるね。

マコポンの交配親は、ゼリーオレンジ×不知火とのこと。

ゼリーオレンジ・サンセレブの品種名は大分果研4号。温州みかんの大津8号に天草を掛け合わせて誕生した大分県のオリジナル品種となります。ゼリーオレンジ・サンセレブはJA全農おおいたの登録商標です。
ほのか~に香るオレンジの芳香と、ゼリーのようにとろける食感が特徴です。

不知火はポンカン×清見の交配で誕生した柑橘。デコポンは全国統一糖酸品質基準を持つ日本で唯一の果物で、一定の条件をクリアしたものだけがデコポンの名前で市場に出回ります。熊本県果実農業協同組合連合会(熊本果実連)が所有する登録商標です。
手で皮が剥けて甘くて美味しいので、とても人気がある柑橘です。

【柑橘の断面図】マコポン

そんな交配親のいいところをしっかりと受け継いで誕生した、マコポン。
実はデコポン(不知火)の初めての子供となるそうで、デコポン同様に糖度がとても高く、食味がかなりよい柑橘となっています。

ちなみに、マコポンの名前の由来は育成者の名前にちなんでいるとの事。ポンはデコポンのポンなのかな?

【柑橘の断面図】マコポン

あと、個人的に気になったのがお尻の部分。
ネーブルオレンジみたいな感じで、ポッコリとしていました。大玉になるとちょっと外観が悪くなってしまう場合もあるそうですが、これくらいだったらあんまり気にならないと思います。個性、個性。

【柑橘の断面図】マコポン

マコポンの断面図

気になるマコポンの断面図はこんな感じ!
断面図の印象は不知火に似てるなあ、と。もしくはちょっといいみかん。種がなく、みかんのように中袋も気にせずパクパクと食べる事ができます。

 



清原さん的にはもう片方の親である、ゼリーオレンジ(の兄弟品種)にも似てるかな、とのこと。まあつまり、なんだ。親の特徴をそのまま引き継いでいるという事です。

【柑橘の断面図】マコポン

これはマコポンの断面図を撮影するために横向きにナイフを入れてカットしているのですが、そのまま手でスルッと皮も剥けるので、とても食べやすい柑橘なのではないかな、と思いました。

とにかく、甘い!この一言に尽きます。全くない訳ではないのですが、酸味はほとんど無いですね。個人的に、味は不知火よりで、香りはオレンジよりかな、と思いました。

マコポンはまだテスト販売の段階で、市場に流通するのはまだ少し先になりそうです。
今回は清原さんが主催している、毎月柑橘の食べ比べが出来ちゃう定期便、柑味 KAN-MI(@KANMIofficial)に申し込みをされた一部の方だけが、一足先にマコポンを食べる事が出来ました。

 



↑今後、マコポンみたいに市場にはなかなか出回らない新品種や希少品種が登場する可能性がかなり高いので、柑橘大好きマンにはめっちゃおすすめのサービスです。

マコポンは育種農家さんの意向により、産地で囲い込みをせず全国的なブランドにしていきたい、との事なので、いずれは皆さんのお手元にも届きやすい柑橘になるのではないかな、と思います。

個人的には紅まどんなとかデコポンみたいな、いかにも高級品~、っていうお値段で諦めちゃってなかなか食べにくい柑橘、という風になるよりは、他のみかんよりもちょっとお高いけれど、でも手が出しやすく食べればやっぱり美味しい!っていうくらいの、たまに食べたくなる贅沢品、くらいの位置づけになってくれると嬉しいなあ、と思ってます(あくまでも私の勝手な希望です)。

全国デビュー、待ってます\(^o^)/

柑味 KAN-MI
https://kanmi.theshop.jp/