わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

先日訪れた、瑞浪市陶磁資料館
常設展示を見たあとは、特別展・煌めきの洋食器を見てまわりました。
平日でしたが、チラホラと私以外にも訪れている方がいらっしゃいまして、皆さんじっくりと器に見入っていました。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

まずは洋食器の歴史から学んでいくとしましょう。順路の通りに進むだけで、洋食器(陶磁器)の歴史を辿ることができます。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

大正~昭和初期
日本の陶器メーカーとして名前が知られている、ノリタケ日本で最初のディナーセットを完成させたんだそうです。知らなかった!その後、帝国製陶所や大倉陶園なども後を追うようにディナーセットの生産を始めますが、それはごく限られたメーカーだけだったようです。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

きゃーん!レトロ可愛い~!なんか、昔のドラマにでてきそうなデザイン。しかも金ピカです。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

少し飛んで、昭和20~30年代 終戦
GHQの進駐がはじまると、今度は将兵のお土産用のディナーセットの生産が開始されます。時代の流れにのっかった洋食器を生産してきたのですね。 デザイン的な部分では、クープシェイプ・ソネ型とよばれる形状が流行し、一気にカジュアル化が進みました。

確かに、高級路線というよりは、高級感もあるのだけれど普段の食事にも使えそうなデザイン。ちょっとカントリー系のテイストも入っていそうな…。外国の田舎町の大きなお屋敷で使われてそう、という勝手なイメージ(笑)。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

デザインも、バラみたいな豪華なお花だけではなく、もう少し身近な感じのする植物だったり、どこか日本の「和」なテイストが入って来ていたりしました。でも、洋食器なのでそのバランスは崩さないように色にもこだわりがあったりして。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

個人的に超絶好みだったデザインがこちら。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

昭和50年代から平成にかけて、一番最後に展示されていたこちらの洋食器なんてハイビスカスのデザインでした。今の時代に普通に使える、とても素敵なデザインだと思います。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

洋食器の歴史を辿ったあとは、委託生産(OEM)された洋食器やハイブランドの洋食器の展示見てまわります。

なんとホワイトハウスに納入されたという、カップ&ソーサーです。写真にはうつってないけれど、箱も展示されていました。1993年のものなんだそう。ブランドはFitz & Floyd(フィッツ&フロイド)、このブランドはホワイトハウスの正餐用ディナーセットなども手掛けているんだとか。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

いろんなデザインがあったんですけれど、今回は動物をモチーフとしたものが多かったように感じます。
こちらはリンチェイスというブランドのジャガージャングルという作品です。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

リンチェイスモンキービジネスという作品です。1996~2003年頃に登場したものになります。お猿さん以外にもトロピカルな雰囲気のモチーフがチラホラと。
私の大好きなスイカも描かれていました!カワイイ!

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

Muirfield(ミュアフィールド)というブランドから、トロピカーナ
私、こういうクッキリ系のデザイン好きかも。これは線がきっちり黒で描かれているから、クッキリ・ハッキリなんですね。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

Fitz & Floyd(フィッツ&フロイド)レバンドはギャンギャンに輝いていました。ゴールドっていうより、なんかブロンズのような感じ?輝く茶色。これ、どうやって色を出しているのか気になりますね。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

ティファニープレーグラウンドにはお庭?公園?で遊ぶカワイイ動物が描かれています。

【瑞浪市】瑞浪市陶磁資料館(特別展・煌めきの洋食器)

ティファニーだからお高いんでしょうけれど、できれば子供向けに使いたいデザインのお皿。

瑞浪市陶磁資料館、常設展示の一部が見られなかったのはちょっと残念でしたが、特別展・煌めきの洋食器がめちゃめちゃ素敵すぎたので、大満足でした。しかも通常の入館料、300円だけで特別展もしっかりと見る事が出来たのでこれはかなりコスパ高い!地元にある、ちょっと地味かも知れないけれど、でもすごく見どころのある文化施設だな、と思います。

瑞浪市陶磁資料館
https://www.city.mizunami.lg.jp/kankou_bunka/1004960/touji_museum/index.html