三重県産、かおり野です。
三重県が開発した品種の苺で、登録されたのは2010年。今からおよそ12年前という事になりますが、意外と全国的には知られていない品種じゃないかなあ…と、なんとなく個人的に思います。岐阜県に戻って来てからは、近いからか三重県産のものがよくスーパーに並んでいるのですが。
交配親は、0028401×0023001と、ちょっと難しいですね。「女峰」「アイベリー」「とよのか」「宝交早生」「章姫」「あかしゃのみつこ」「とちおとめ」「サンチーゴ」といった主要な8品種をもとに交配を繰り返して、育成・選抜された品種です。
かおり野の特徴は大きな円錐形で、どちらかというとシュッとしています。果皮は橙色に近い赤色。
かおり野の断面図はこちら。
外皮とは反対に、かおり野の果肉は中心部まで真っ白なんですね。苺の断面図を観察するとわかりますが、外皮にあたるフチの赤と果肉の白のコントラストがとても美しい品種なんです。
苺の断面図は真っ白ですが、甘さはちゃんとあるのでご安心ください。そして、甘さだけではなくその名の由来にもなっている通り、香りがとてもいいのです。これはリナロールというフレッシュな甘い香気成分を多く含んでいるからなんだそうですよ。