わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【苺の断面図】華かがり

【苺の断面図】華かがり

地元に戻って来てから、岐阜県産の苺をスーパーで手に取る機会が増えました。

岐阜県オリジナル品種の苺は現在、3品種あります。濃姫、美濃娘、そしてこちらの華かがりです。岐阜県出身者として、東京に住んでいた頃もチェックはしていたのですが、デパ地下にもスーパーにも全く並んでいなくて食べる機会がほぼありませんでした。資生堂パーラーなど一部の飲食店やデパ地下では冬に期間限定でパフェなどのスイーツに使われていたりはしたのですが、生のままの苺はほとんど流通していなかったんですよね。

【苺の断面図】華かがり

こちらの華かがりは、とある大型スーパーマーケットで発見したもの。今のところ、他系列のスーパーも見て回りましたが、華かがりを置いているスーパーはここ以外ありませんでした。仕入れルートが違うのかな?
華かがりは3番目に誕生した岐阜県オリジナル品種の苺で、2018年の冬から本格的に出荷が始まったニューフェイスなのです。

【苺の断面図】華かがり

華かがりの断面図

名前の由来は、岐阜市の象徴である金華山(きんかざん)の「華」に、長良川の鵜飼いの「かがり火」の炎を真っ赤な苺に見立てて命名、とのこと。
金華山は今年の大河ドラマ麒麟がくる」にも登場する、斉藤道三や織田信長とゆかりが深い岐阜城を山頂に構える山のことです。私は子供の頃に何度か親に連れて行って貰った事があります。

外皮は燃えるように真っ赤な色合いをしていますが、苺の断面図はこの通り、中心部は白色をしています。維管束もうっすらとしか確認できません。
でも、中心部にほんのりと、かがり火のような赤い筋も見えたりします。

【苺の断面図】華かがり

それにしてもいいシュッとしてる具合。美濃娘なんかは割とコロッと丸っこい形をしていますが、華かがりは縦にスラリとしているので縦にカットするとより苺の断面図を堪能できるのではないかと思います。

濃姫、美濃娘に比べて華かがりは大粒サイズであり、見栄えもとてもよい苺。なので、岐阜県以外で見かける場合は、恐らく化粧箱入りの贈答用として出回っている華かがりになると思います。当然、贈答用なのでちょっとお高め価格となってしまうのですが…。
今回、私が入手したようなパック入りの華かがりは、主に岐阜県内のスーパーなど量販店向けの規格となるそうです。地元民の特権として、美味しく頂きたいと思います!