佐賀県産のいちごさん、という名前の苺です。
割と最近デビューした新品種の苺なのですが、去年は岐阜県ではあまり見かけませんでした(一昨年、東京ではよく見た)。ですが、今年はいくつかのスーパーで入荷しているのを確認できたので、久しぶりに買ってみましたよ。
佐賀県の苺といえば、これまではさがほのかが主流でした。事実、岐阜県でもさがほのかはどこのスーパーでも目にしますし、お値段も比較的買いやすい設定になっています。今シーズンも結構さがほのか、食べてます。
そんな佐賀県から2018年にデビューしたのが、このいちごさん。佐賀県ではさがほのか以来、なんと20年ぶりの新ブランドの誕生となったのです。
いちごさんは、佐賀県・JAグループ佐賀・いちご生産者が一体となり、およそ7年もの歳月をかけて開発された品種。15,000株もの中から選び抜かれた自信作として、堂々デビューを飾ったのでした。
いちごさんの正式な品種名は、佐賀i9号。
ですが、日本中の人に長く愛されるいちごとなる事を願って、呼びやすくて覚えやすい、その上、清々しさとインパクトを合わせ持つ名前を目指した結果、いちごさんという名称に決定したのです。うん、確かに。シンプルだけど覚えやすい名前!
苺さんは色や形も凛として美しく、果汁たっぷりで華やかな甘さを味わう事ができる、パーフェクトな苺です。
そんないちごさんの断面図はこちらです。外観も真っ赤なんですが、断面も真っ赤!さがほのかは断面が真っ白なのですが、いちごさんはその真逆をいってます。
最近食べた、とちおとめ(左)と比べてもこの通り。いちごさんの断面図がどれだけ赤いのかよくわかりますよね。
いちごさんはこの見栄えのよさ、美味しさを武器にデビュー直後からお披露目イベントを開催したり、フルーツパーラーに登場したりと、ガンガンPRされているなあ、という印象があります。だからなのかな、デビュー数年で首都圏だけではなく岐阜県でも手に入るようになったんじゃないかなあ、と。
今はまださがほのかも根強い人気を誇っていますが、いずれはいちごさんの栽培面積のほうが増える方向らしいので、そのうち全国どこでも手に入りやすい品種に成長するのではないかなあ、と期待しております。
いちごさん
https://www.saga-ichigosan.jp/