わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

近所の野良猫に不妊手術を行いました

私が地元に戻って来た頃、すでに私の家族や近所に住む一部の猫好きさん達に餌をもらっていた野良猫のみーちゃん。
長く都会に住んでいたので、最初は「野良猫に餌なんてあげていいの?」と思っていましたが、このへんは田舎だからか外飼いの猫さんも近所で見かけますし、ご近所さんもあげているのなら、まあいいのかな?と思っていました。

でも、気が付けばみーちゃんのお腹が大きくなっていて、気が付けばおチビが誕生し、気が付けばまたみーちゃんのお腹がまた大きくなっている…。
「いや、田舎でもこれはダメでしょ!」と思った私は、まずは家族を説得し、一度でもゴハンをあげてしまった以上、責任を持たねば!という思いから、みーちゃんに不妊手術を受けて貰う事に決めました。

野良猫の不妊手術をしたあとはどうする?

野良猫を捕獲し、不妊手術を施したあとは一体どうすればよいのか。
一番いいのはその家の飼い猫として、手術後はずっと家の中で過ごして貰うというのがよいと言われています。
外に出ると他の動物に襲われたり交通事故にあったりと、危険な事がいっぱいあるからです。もちろん、私も出来る事ならみーちゃんを飼い猫として迎えたいと思っていました。でも、みーちゃんはずっと野良猫として生きてきたので、やはり外には出たがります。そこでグッとこらえるべきなんでしょうけれど、私の勝手な都合で不妊手術を受けさせるだけでもすごく罪悪感があって…。
最終的に、手術を受けたあとはみーちゃんの自由にさせる事にしようと決めました。野良猫なんだけれども、今後はさくらねこ・地域猫として生きていくというTNRという考え方ですね。

さくらねこ・TNRとは

私が東京に住んでいた頃、近所でも数匹の野良猫ちゃんを見かけていました。
無責任に餌を与える訳にはいかないので、いつも人慣れしている野良猫の頭を撫でるくらいだったのですが、ある日、耳の先に切れ目があるのを発見したのです。
最初は喧嘩して裂けちゃったのかな?と思っていたのですが、それにしては綺麗にカットされているなあ、と思って、ネットで検索してみたところ、


というキーワードに辿り着きました。

TNRとは、Trap(トラップ)Neuter(ニューター)Return(リターン)の頭文字を取ったもので、野良猫を捕獲し不妊手術を行い、また元いた場所に放す事を言います。
放したあとは本来であればボランティアさんが餌をあげたりトイレの片付けを行いますが、このあたりは田舎でそういう団体もいなさそうだったので、みーちゃんに関しては私が責任もって1人で行う事に決めました。
まあ、外飼いみたいな状態になっちゃってるんですけども。

さくらねことは、私が見かけた耳の先がカットされている野良猫の事です。桜の花びらの形になるよう、Vの字にカットを入れるから「さくら耳を持つ野良猫=さくらねこ」という訳。
では、なぜ耳を桜の花びらの形に見えるようにカットするのでしょうか?それは、「この猫はすでに不妊手術をしていますよ」という目印になるからなんです。
そしてこのさくらねこは地域猫として一代限りの命を全うする事になります。

野良猫に餌を与える前に

野良猫に関する問題で最も多いのは、餌をあげる事により繁殖活動も進み、どんどん野良猫が増えていってしまう事です。
その他にゴミを漁るとかどこでもトイレをしちゃうとかありますが、それらはボランティア活動により防ぐ事が出来ます。
でも、野良猫の繁殖活動をとめるには不妊手術しかないのです。
どこも悪くない健康体にメスを入れるなんて、という考え方もあります。うちの家族なんかはそういう考え方でした(昔の世代の人に多い気がする…)。あと、餌はあげるんだけど、手術となるとお金もかかるし、そこまでする気がないって人も多いんじゃないかな。

野良猫に餌を与えるのは、その猫がお腹を空かせて可哀想だと思って下さったからだと思います。でも、無責任に餌だけ与えていると、どんどん野良猫が増えていって、もっと可哀想な猫が増えるだけなんです。
たった1匹の猫ちゃんの餌代くらいならなんとかなるかも知れませんが、それが10匹、20匹と増えていった時にちゃんとゴハンの面倒をみてあげられますか?
何かあった時に動物病院に連れて行ってくれますか?外でやらかしたトイレの後始末、できますか?
餌を与えるだけなら簡単です。でも、一度でもゴハンが貰えるとわかったら、その野良猫はその後も通い続ける事になります。その時、あなたは面倒を見られるんでしょうか。野良猫に餌を与える時は、まずそこまで考えて貰いたいんです。

なーんて、偉そうに書いちゃいましたが、私もみーちゃんを飼い猫として迎え入れる事は結局できませんでした。
でも、せめて不妊手術だけでも…と思って、あちこちに問い合わせをして野良猫の不妊手術を受け入れて下さる動物病院を見つけ、無事に先日、野良猫みーちゃんの不妊手術を終える事が出来たので、今後もしそういう経験をされるかも知れない誰かの為に、ここに記録しておこうと思います。

※注意※
この先、猫の不妊手術後を細かく記録するため、傷跡の画像が多数出てきます。野良猫だけではなくペットの猫ちゃんの手術を考えている方の参考になれば、と思い掲載しますが、結構痛々しいので苦手な方はご注意ください。

手術前日

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

 野良猫を捕獲する際、捕獲器を使うとかなりの確率で捕獲する事が出来るのですが、購入しようとするとなかなか良いお値段がします。地元の動物愛護団体や野良猫の保護活動をされている団体、または動物病院でレンタルする事が出来る場合もありますが、気まぐれな野良猫さんをいつ捕獲する事が出来るのか、それは誰にもわかりません。
飼い猫と違って野良猫は警戒心が強い為、よほどお腹を空かせている状態とかではないと、なかなか捕獲器でも捕獲するのは難しいんだそうです。

という訳で、私は動物病院に連れて行く2ヵ月ほど前から、みーちゃんを自宅の一室・通称「猫部屋」へと出入り自由にさせる事にしました。
外で追いかけまわすよりも、締め切った部屋の中のほうが、まだ捕まえてキャリーに入れられる確率が高まるんじゃないかな、と考えたからです。これまで、一度も家の中に入れた事はありませんでしたが、最初は外であげていた餌を部屋の入口前に移動させ、部屋の入口(中)、部屋の中央、とだんだん奥に誘導させていき、猫部屋に慣れて貰うようにしました。
最終的には猫部屋でゴハンを食べるのが当たり前になりましたし、お昼寝をしたり、全く警戒する事なくくつろぐようになりました(笑)。

また、以前は餌も「猫がねだってきた時にあげる」スタイルでしたが、家族がそれぞれ、バラバラにあげているといつどれくらい食べたのか把握も出来なくなってしまうので、時間と分量をきちんと決めて、必ず「猫部屋の中でしかあげない」というルールに変更しました。

こちら、動物病院へ行く前日のみーちゃんです。
みーちゃんは賢い猫さんなので、病院へ連れて行く事を悟られないように、なるべくいつも通りにふるまいました。

手術当日

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

動物病院での手術当日。
「朝から絶食させて下さい」と指示を受けていたので、前日の12時以降は猫部屋の中に閉じ込めておき、朝ゴハンの時間になっても我慢して貰いました。
もうね、めちゃくちゃ鳴くのよ。お腹が空いてるからね。すっごく可哀想だったんだけど、ここで根負けしてゴハンをあげるともっとみーちゃんが可哀想な事になってしまう、と心を鬼にして、撫でてあげたりしてなだめました。

動物病院によって時間は異なりますが、手術をする前、半日程度は餌や水を与えないのがどうやら基本となってくるようです。これは、手術時に全身麻酔をかけるため、胃の中に何かゴハンが残っていると逆流して気管などに流れ込み、窒息してしまう恐れがあるからなんですね。
だから、可哀想!と思って餌をあげた結果、万が一死んでしまう可能性もあるという訳です。死なせるほうがよっぽど可哀想、と思えば我慢できるはずなので、飼い主さんもここは頑張って下さい。

で、動物病院へ向かうギリギリの時間になってから、手早くみーちゃんをキャリーに入れました。猫部屋にはスッカリ慣れているので、なんにも警戒していないみーちゃんに後ろから近づき(お腹が空きすぎてウトウトしていた)、バスタオルを頭からかぶせて目隠しをしてから洗濯ネットに入れ、そしてキャリーへ。
最初は「???」状態だったみーちゃんでしたが、キャリーの扉を閉めた途端にめちゃめちゃ鳴いて暴れました(汗)。
そうだよねえ、たぶん、みーちゃんの猫生で初めてのキャリーと移動だったもんね…。ゴハンをあげない事よりも、私はこっちのほうが胸が痛みました。

動物病院へは午前中に連れて行き、その日の午後には手術だったみたいです。
本当は手術前にあれこれ検査をする必要があるんですけれど、野良猫は暴れる事が多いからなのか、こちらの病院では特にやってないとの事。どうしても事前検査をやって欲しいという事であれば、「猫を抱っこできる状態」ではないとダメとの事でしたので、飼い猫ならいいと思うんですけど野良猫だとハードル高いかもです。
「明日の午前中に迎えに来て下さい」と言われ、割とアッサリとみーちゃんとお別れしてきました。

手術翌日

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

みーちゃんのお耳が桜の花びらの形になってました

手術の翌日、朝イチバンで動物病院へ。
万が一、手術中に何かがあったら前日のうちに連絡があるはずなので、特に何も連絡はなかったし、割と心配しないで迎えに行きました。

診察室に入ると、動物病院の大きなケージに入っているみーちゃんを発見。
手術の疲れ、動物病院という知らない場所への恐怖感からもしかしてションボリしてるんじゃないかしら、と思ってたんですけど、全くそんな事なかった(笑)。
「出せー!このオリから出せー!」というみーちゃんの心の声が聞こえて来るかのごとく、めちゃめちゃケージの中で大暴れしてました(汗)。
先生にも「特に問題なかったです。めちゃくちゃ元気ですし…。」と言われる始末。
動物病院のご厚意からか、ノミ取りの薬なども施して下さったみたいです。これで数カ月はお外で遊んで来ても安心。実際、この翌日からはノミの死骸すら見つかりませんでした。それまで毎日、私がせっせとノミ取りしてたのに。

動物病院から自宅までの道のりの間、ずーっと鳴いて暴れまくっていたみーちゃんですが、猫部屋に入れた途端に急に大人しくなりました。
おチビがずっと猫部屋でみーちゃんの帰りを待っていたので、1日ぶりに我が子に会えてホッとしたのかも知れません。
数時間ぶりのゴハンもすごい勢いで完食。トイレもしっかりと。

本当は猫部屋で3日間くらいは過ごして貰いたかったのだけれど、だんだんまた元気を取り戻して来て、おチビと一緒に「外に出せー!」と大騒ぎしたので、少しだけ外に出して様子を見る事に。
もしかして、このままどこかに行ってしまうかなあ、と少し心配しましたが、自分の縄張りチェックが終わったらすぐに猫部屋に戻って来てくれました。良かった。

生粋の野良猫の場合、TNRはここで終了という形になります。
いろんな体験談をネットで読みましたが、その後もいつもの餌場で見かける野良猫もいれば、そのままどこかに姿を消してしまう野良猫もいるそうです。

傷跡チェック:1日目(手術翌日)

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(手術の翌日)

みーちゃんの場合はほぼ毎日、猫部屋かうちの敷地内にいてくれたので、避妊手術の傷跡のチェック(術後の経過)をする事が出来ました。
ペットの場合はエリザベスカラーやお洋服などを着せて、傷跡を舐めないようにする工夫が出来ますが野良猫の場合は難しいです。なので、野良猫の避妊手術を受け入れて下さる動物病院では「溶ける糸」を手術に使うケースが多いんだとか。これだと1泊2日ですぐ帰って来られますし、1週間後の抜糸に行く必要もありません。

みーちゃんの場合はお腹の中で溶ける糸で傷を縫ってあり、更に外側の皮膚も縫ってあると説明されました。つまり、二重という事ですね。
手術翌日の状態はこんな感じ。縫い目もキッチリとしています。

傷跡チェック:2日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(2日目)

手術後にエリザベスカラー等をつける理由は、猫がベロベロと舐めてしまうのを防ぐ為です。そこから雑菌が入ってしまいますし、猫の舌はザラザラしているので、傷の部分がえぐれて広がってしまったり、糸が切れてしまう可能性があります。
(気になるコは自分でブチブチと糸を引きちぎってしまうらしい)

みーちゃんの様子を観察していましたが、毛づくろいをしている時でも特にお腹を舐める様子はなく、痛くも痒くもなさそうでした。なので、カラーつけてないけど大丈夫かな、と安心していたんですが…。
なんとおチビがみーちゃんのおっぱいを飲む際、傷跡をベロベロ舐めたりおっぱいを出す為に傷跡をグイグイと押すじゃありませんかー!
まさかのお前かよ!と突っ込み入れつつ、おチビがおっぱいを飲み始めたらずっと付き添い、傷跡になるべく触れないように誘導をしていました。

傷跡チェック:5日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(5日目)

先生から「3日間くらい様子を見てなんともなかったら大丈夫だよ~」と言われていたので、とりあえず毎日傷跡チェックを行い、特になんともなかったので安心していた矢先の5日目。
いつもの通り傷跡チェックをしていたら、アレ…?なんか赤く腫れてない…?

みーちゃんが猫部屋にいる間はずっと一緒にいてあげられますが、お外に散歩に出かけたり寝ている間まではさすがに見守ってあげられません。もしかして傷跡が化膿してるとか?それともこれはかさぶたになるの?と不安になりながらも、とりあえず見守る事に。ちなみに大体1週間前後で抜糸できるので、傷跡がふさがるのもまあそのへんかなあ、と思います。

手術をするためにお腹まわりの毛を刈られたみーちゃんですが、可愛い産毛が生えてきました。

傷跡チェック:6日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(6日目)

その翌日。
なんと傷の一部がパックリと割れているじゃないですかー!ギャー!という事で、急いで動物病院に行きたいところでしたが、傷跡を縫合している糸自体は取れてないですし、なんというか縫い目の間?がペロンとめくれてる感じだったんですよね。
みーちゃんも特に気にしていない様子でした。

動物病院へ連れて行くとなると、またみーちゃんにもストレスを与える事になりますし(飼い猫で慣れてるならすぐ連れて行くべきですが)、まずは動物病院に連絡をしてこちらの傷跡の画像を送って見て貰う事に。
そしたら「まあこれくらいなら大丈夫だと思います。そろそろ1週間になりますし、これ以上パックリ開いてしまったら来て下さい。」とお返事を頂いたので、この日は猫部屋にいたみーちゃんに1日中つきっきりで過ごしました。
おチビがおっぱいを飲みに行く瞬間にサッと捕まえておっぱい禁止令を出したり。

傷跡チェック:7日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(7日目)

なんかみーちゃんのおっぱいチェックみたいな画像が続きますが私は真面目です。
ハラハラして過ごしたその翌日、7日目。ちょうど手術後、1週間が経過しました。私、もうこれくらいで完全に傷はふさがってるもんだと思いましたが、個体差があるのかな?みーちゃんはまだまだ、抜糸なんて出来そうもないなあ、っていう状態です。

なんか昨日見つけた傷口ペロンが増えてる気がする…と焦りましたが、よく観察してみると出血はしていないですし、皮膚が盛り上がって来ているような気も。
それから、傷跡が化膿していると嫌な匂いがしてくるはずなんですが、それもない(みーちゃんのお腹に顔つっこんでクンクンしたら私が嫌がられた件)。
心配になって母にも見て貰ったんですが、「コレかさぶたになりかけてるんじゃないの?」と言われて、そうかも?と。

傷跡チェック:8日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(8日目)

8日目の傷跡チェック。
画像の右側が猫の頭のあるほうで、左側が足のあるほうです。つまり、傷跡の上のほうはなんだかこんもりと盛り上がってはいるのですが、下のほうは綺麗にふさがってきているのを確認できました。
ここまで来てようやく私も安心する事が出来ました。

飼い猫さんに不妊手術を施す飼い主さん、めちゃめちゃ心配で毎日ハラハラするんだろうなあ…と思ってたけど、マジでします。もう毎日、暇さえあれば傷跡を見てましたもん。みーちゃんには嫌がられ、母には呆れられ…。
でも傷跡がパッカーンって開いたあとだと困るし、と思って、ちょっと神経質なほど傷跡チェックをしていました。

傷跡チェック:11日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(11日目)

やっと傷跡がふさがってきたぞ、と安心できたので、少し飛んで11日目の様子。
刈られた毛もだいぶ生えて来ました。柔らかい産毛なので触ってるとすごい気持ちがいいです(笑)。傷跡も嘘みたいに急に綺麗になってた!

これまで、ほとんど傷跡を気にして来なかったみーちゃんですが、なぜかこのあたりになって急にベロベロ舐めている姿を目撃するようになりました。かさぶたになって完全に傷が治りかけてて痒かったのでしょうか?

傷跡チェック:15日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術から2週間が経過しました。
術後、体調を崩したりしないかな、と心配でしたが、めちゃめちゃ元気にこの2週間を過ごしてくれたみーちゃんです。
「コイツは私を騙して動物病院に連れて行きやがった!」とキレられるかな、と心配してましたが、その後もせっせとお世話を続けたおかげなのか、付かず離れずの距離で今日も傷跡チェックをさせてくれます。

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(15日目)

外側の糸はまだ残っていますが、縫い目は完全にふさがりました!やったー!
みーちゃんの場合は10日ほどで抜糸できるくらいに傷がふさがり(かさぶたが出来るくらい)、2週間ほどで傷跡も綺麗になりました。
猫の個体差や傷跡の大きさにもよるのですが、おおよその目安にして下さればと思います。

傷跡チェック:17日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(17日目)

もう傷跡チェックする必要もないんだけど、そういえば外側の糸ってどのタイミングで溶けるんだろう?と思ったので、その後もふとした時に傷跡チェックを続けていました。ネットで調べてみたんですけど、溶けるというか自然にほどけてはずれる、もし気になる場合は抜糸をして貰うという意見もあって、アレ?外側は溶けないのか?って話なんですけども、詳しい事があんまりよくわかりません。

ただ、画像のように一部の糸はもうスッカリ見えなくなっています。これが溶けたのかほどけてどこかに落ちたのか、私にもわからないのですが、みーちゃんが気にしていないのでまあいいか、という事にしています。

傷跡チェック:20日

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(20日目)

手術翌日、糸の存在感がすごかったんだけど、もうほとんどなくなりました。たまーに、みーちゃんがほどけかけている糸が気になるからなのか、ブチブチと噛みちぎろうとしているのを見たのですが、糸が短いうえになかなか口が届かない場所なので、失敗しているようでした。痛くはないようです。
傷跡の真ん中あたり、黒っぽいのはたぶんかさぶたなのかな。もっとあったんですが、少しずつ消えていってほとんどなくなりました。

傷跡チェック:26日目

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

不妊手術後の傷の様子(26日目)

傷跡チェック、最後の画像がこちらになります。
見てください、この綺麗な傷跡のふさがり具合!完全にくっついてますし、まわりの刈られた毛もだいぶフサフサになってきました。この糸のポチポチがなければ手術したなんてわからないくらい綺麗になってます。本当に嬉しい。
という訳で、その後もたまーに「どれどれ」と見る事はありますが、画像に撮って記録するのはこの日が最後となりました。

野良猫に不妊手術を行ってみて思った事

さくらねこの存在が気になり始めた頃から、野良猫の保護活動をされている団体やボランティアさんのブログなどを見つけるたびに読んでいました。なので、手順というかこうすればいいんだな、という流れは漠然と知っているつもりではありましたが、やはり自分で行うとなると、ものすごく大変だったな、と今でも思います。

お金、時間、労力がすごくかかります。
今はたまたま、自分の自由な時間がある時期だったのでよかったんですけれど、普通に仕事をしている生活だったらまず不可能です。そして、一人暮らしの方は別として、家族と同居をしている場合はやはり家族の承諾、そして協力も必要となってきます。私の場合は家族への説得(野良猫の不妊手術には消極的だった)もプラスされました。
動物病院への送り迎えなどでは協力を仰ぎましたが、あとは基本的に「全て自分でやります」という事で家族には納得して貰いました。

当然、不妊手術の費用も自腹です。
それでも私の場合は野良猫の不妊手術に理解がある動物病院だった事もあり、地域で一番お安い価格(2万円しないくらい)で済みました。この他に検査とかが必要ならその費用も、そして今後の餌代やその他にもお世話にかかる代金がずっと続きます。
でも、私はちっとも後悔してないですし、むしろこれからはモヤモヤする事なくみーちゃんのお世話をする事が出来るので、大変だったけどやって良かったな、って思ってます。最初は反対気味だった家族も今は以前よりも可愛いがってくれてます。

この世の全ての野良猫を救ってあげる事は私1人では出来ません。
たまたま、みーちゃんとは縁があったからこういう流れになっただけであり、自ら野良猫を捕獲しに行ってまでさくらねこ活動をしようとは現時点では考えていないです。
でも、とりあえず今回「自分でやった!」っていう実績を作れた事で少し自信が持てましたし、今後もしまた野良猫ちゃんと何かの縁があったら、自分にできる余裕があるなら保護しようと思っています。

今回、事前に地元の野良猫の保護活動をされている団体に問い合わせをあちこちさせて頂いたのですが、件の動物病院を紹介して下さったりと本当に助かりました。
でも、これも最初に「自分でやろうと思っているのでアドバイス頂けますか?」というスタンスで問い合わせをしたので、教えて下さったのかなあ、と思います。

よく多いのが「野良猫がいるので保護してくれませんか?」とか「子猫が捨てられていたので保護してくれませんか?」という問い合わせなんだそうです。いや、それ無理だから。だって自分に置き換えてみてください。ある日突然、野良猫や子猫数匹、飼ってくれませんか?と言われても無理じゃないですか?
せめて里親が見つかるまでは自分で世話をするとか、捕獲は自分でやるとか、お願いする代わりに費用(手術や餌代)を出すとか、何か自分で動かないとその手の団体も動いてはくれないと思います。
すでに数匹の猫で手いっぱいのはずだからです。つまり、それくらいまだまだ世の中には保護が必要な猫がいるという事なんですね。

ここまでに書いた事は、あくまでも私の考え方や実際に行った事の記録であり、決して押し付けではありません。余裕がないのに無理してまで保護しろ、なんて言いません。でも、もし少しでも野良猫を助けたいな、なんとかしたいな、と思って下さるのであれば、参考までにこういう事例がありますよ、という事を知って貰えたらなあ、と思います。

【閲覧注意】野良猫の不妊手術について(※手術跡の画像あり)

おかげさまでみーちゃんは今日も元気です。
そろそろ、猫は発情期を迎えるのですが、少しそれっぽい行動がみられるものの、普段と変わらず穏やかに過ごしております。
ちょっと、若返ったかな(笑)。というか、子猫のように猫じゃらしで遊んだりするようになりました。これにはちょっとビックリ!以前のみーちゃんは割と冷めているというか、猫じゃらしなどで遊ぼうと思っても「フン」って感じで全く興味を示さなかったんです。

半分、まだ野良猫生活を送っているみーちゃんなので、いつまで元気でいられるのかわからないんですけれど、出来るだけ幸せな日々を送って貰えるように私も頑張りたいと思います。仲良くしようねえ。