長野県産の秋映（あきばえ）という林檎です。
長野の「りんご3兄弟」のひとつに挙げられていて、9月下旬頃から10月中旬頃を中心に出回ります。
岐阜県は長野県のお隣なので比較的長野県産のりんごが手に入りやすく、近所のスーパーでも割と目にする機会が多かったです。
秋映はちょっと独特な外見をしているので、慣れて来ると店頭に並んでいるところを見かけるだけで判別できるようになれるかも。
他の品種のりんごより、色がだいぶ濃いです。濃い、というかちょっと黒っぽい暗めの赤色をしていますね。この秋映はこれでもまだ明るいほうで、もっともっと黒っぽい個体も以前見かけた事があります。
市場で働いていた頃、産地の様子を写真で拝見した事があるのですが、りんご畑が真っ黒でした（笑）。遠目に見ると、本当に黒いりんご、って感じで。
紅玉という、真っ赤でツヤツヤなりんごがよく「白雪姫に出てくるりんごみたい」って言われるんですけど、私は個人的にこちらの秋映のほうがなんだか毒々しいし、毒りんごみたいだなあ、っていつも思います。
で、その外皮が濃いからなのか黄色の斑点（果点といいます）がよく目立ちます。まるでそばかすのよう。形は個体差あるかもですが、下のほうがキュッと引き締まっていて、ちょっとハート型っぽい感じなんです。
では、早速秋映の断面図をチェックをしてみましょう。そうそう、秋映の特徴のひとつに、この上部の軸まわりのサビも挙げられますね。
はい、秋映の断面図です。
外皮の色の濃さとは裏腹に、果肉の色はほぼ白色に近いクリーム色。なーんか、味がしなさそう？って気がしちゃいますけど、そんな事はなくって、果汁たっぷりで甘さも酸っぱさも楽しめるとても美味しい林檎なのです。
私、秋映かなり好きかも。改めて、実感。
