わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【桃の断面図】大久保(おおくぼ)

【桃の断面図】大久保(おおくぼ)

Twitterでいつもお世話になっている、ふくもも(@kuniminomomo1)さんに送って頂きました。福島県産、大久保(おおくぼ)という品種の桃です。

なんだか人の名前みたいだなあ、と思いますが、その通り!
この桃は、岡山県で大久保重五郎さんという方が発見した品種の桃で、そのまま大久保さんの名前がつけられたんだそうです。
昔の品種だからなのか、調べてもなかなか詳しい情報が出て来ません。発見、といっても枝変わりなのか、実生なのか…。

【桃の断面図】大久保(おおくぼ)

私の手元に届いた大久保のサイズはちょうど手のひらにすっぽりとおさまるほどの大きさでした。大久保は農林水産省に品種登録はなされていませんが、およそ100年以上も昔に発見されたかなり古い品種となっています。

【桃の断面図】大久保(おおくぼ)

大久保の断面図

そんな大久保の断面図はこちら。
収穫したばかりの大久保をふくももさんに送って頂いたので、程よい硬さがあり上手に半分に割る事が出来ました!

【桃の断面図】大久保(おおくぼ)

大久保の外皮は薄いピンク色でしたが、果肉もクリーム色と薄いピンク色が混ざったような、なんとも言えない色合いをしています。ゆめかわ、って感じ!
種のまわりを見てみると、ちょっと繊維質な果肉なのかなあ、という気もする。

【桃の断面図】大久保(おおくぼ)

そして、種まわりは特にピンク色が濃く、見た目も楽しめちゃう桃なのです。 皮はナイフでスルスルと剥けました。程よい硬さをもっていて、でもガリガリすぎるほどでもないし柔らかい訳でもないし、ちょうどいい感じの食感だったかな。
皮はちょっと硬さが残るので、皮は剥いて食べたほうがいいかも知れません。

【桃の断面図】大久保(おおくぼ)

ほんのりとした酸味のあとに、まったりとした甘さがやってくる、そんな味わいの桃でした。上品な甘さ、とでも言えばいいのかな。

昭和の時代にはかなりの人気を博した品種の桃ですが、今現在はそれほど多くは流通していないので、桃の産地にある直売所や道の駅とかではないと入手はなかなか難しいんじゃないかな、と思います。
でも、令和の時代の今に食べても十分美味しいと感じる、決して古臭くはない味わいの桃です。

大久保、ぜひ覚えていてくださいね。