わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【無花果の断面図】桝井ドーフィン(ますいドーフィン)

【無花果の断面図】桝井ドーフィン(ますいドーフィン)

和歌山県産の無花果(いちじく・イチジク)を購入しました。
特に品種の記載はなかったのですが、今の時期に出回っている事と、全国的に一番多く栽培されている事を考慮して、恐らく桝井ドーフィンではないかと思われます。

国内で流通している無花果のうち、およそ8割ほどはこの桝井ドーフィンという品種になります。

【無花果の断面図】桝井ドーフィン(ますいドーフィン)

ちびまる子ちゃんに出てくる永沢くんのような形をしています(笑)。
無花果は全国的に栽培されているのですが、岐阜県のお隣、愛知県が最も収穫量が多いようです。和歌山県も僅差で2位につけております。

ところで、無花果のこの部分、実は厳密に言うと果実ではありません。これは無花果の花にあたる部分なんですね。
無花果隠頭花序(いんとうかじょ)と呼ばれる花を付ける木で、果実のように見える部分は花軸が肥大化したものなんです。

【無花果の断面図】桝井ドーフィン(ますいドーフィン)

桝井ドーフィンの断面図

無花果の断面図です。ツブツブのように見える部分が花。

【無花果の断面図】桝井ドーフィン(ますいドーフィン)

漢字で「無花果」と書くので花が無いのかな?と思いがちですが、この通り、実の中に無数の白い花を咲かせています。実の外からは見えず、まるで花が咲かないように見えるからこの漢字をあてているんじゃないかな。
他に映日果、一熟とも書くんだそう。

無花果は私の好きなフルーツのひとつです。他のフルーツにはない、あの独特のネットリ感がたまりません。8月頃から10月頃まで生の無花果が出回るピークを迎えるので、今年も食べられるだけ食べたいなあ、と思っています。