わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【苺の断面図】章姫(あきひめ)

【苺の断面図】章姫(あきひめ)

愛知県産の章姫がゴロゴロとスーパーに並んでいる

東京にいた頃は千葉県産だったのかな…?東京近郊で収穫された章姫(あきひめ)をたまに見かけましたが、岐阜に戻って来てからは岐阜県産、愛知県産の章姫をスーパーではよく目にしています。きっと流通の関係もあるのでしょう。

【苺の断面図】章姫(あきひめ)

章姫は静岡県で育成された苺です。
萩原章弘 氏が育成した品種で、出願時の名称は自身の名前からとった「章弘」だったそうです。最終的に「章姫」で品種登録されていますが、苺に限らず育成者自身の名前をつけたり、育成者のご家族の名前をつけたり、というのは実は結構多いんですよ。

【苺の断面図】章姫(あきひめ)

章姫(あきひめ)の断面図

章姫の断面図はこちら。
苺の形はシュッとしていて、縦長の形をしている苺をよく見かけます。交配親は久能早生×女峰、1992年に品種登録がなされています。
土地にもよると思うのですが、以前より見かけることが少なくなってきている品種なのではないかな。私自身、いちごだんめん図鑑をつくるにあたり、苺の品種を勉強するまでは知らなかった苺なのです。

最近はひらがなやカタカナを使った、キャッチーで覚えやすい品種名が増えて来ています。章姫のように、漢字を使っている品種名はちょっと覚えにくいとか、昔の品種なのかな?というイメージを持たれやすいような気がします。

【苺の断面図】章姫(あきひめ)

果肉はどちらかと言えば柔らかめ。
形はスタイリッシュで整っているのですが、例えばケーキの飾り付けなどにはちょっと向いていないかも知れません。カットしている時に果肉が潰れてしまうのですね。もちろん、自宅で食べる分には問題ありません!

【苺の断面図】章姫(あきひめ)

別名「いちご大福トースト」とも言う

章姫、横方向にカットしてトーストに並べてみたら、とてもカラフルな水玉模様が出来上がりました。カットする位置によって、果肉の色が赤く見えたり白く見えたり。また、苺の断面図の中にさらに細やかな水玉模様が現れたりもして、とてもキュートなオープンサンドとなりました。
(※白い水玉模様に見える部分は苺の維管束です)

今回はトーストの土台に先につぶあんを塗って、なんちゃって小倉トースト風に。そう、名古屋グルメの定番とも言える小倉トースト×苺のコラボレーションです。
あんこの甘さに、ほんのりとした苺の甘酸っぱさ。いちご大福に似たその味わいはとっても美味しかった…!
いつものトーストに飽きている方にオススメの食べ方ですよ。