わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【苺の断面図】恋みのり

【苺の断面図】恋みのり

東京にいた頃もよく購入していた苺です。恋みのり
この苺は農研機構が開発した品種ですので、全国どこでも栽培が可能となっています。私が目にするものは、熊本県長崎県など、九州地方で栽培されている恋みのりが多いですね。地元・岐阜県に戻って来てからも比較的、入手がしやすい苺です。

【苺の断面図】恋みのり

この恋みのりは以前撮影したものになるのですが、外皮は赤色なんですが、なんというか朱色に近いような明るい赤色をしています。少し、黄色がかっていると言えばよいでしょうか。
恋みのりは大粒傾向にあり、形もふっくらと丸みを帯びていて安定感がある形をしています。

【苺の断面図】恋みのり

私は苺の断面図を撮影する時、写真のように三角形になるよう苺をたてて撮影するのですが、恋みのりは形もよく安定感があるので、いつもスッと綺麗に撮影が出来てとても助かっているのです(笑)。
恋みのりを見ていると、いつもおにぎりのような形だな~、と思います。

【苺の断面図】恋みのり

恋みのりの断面図

恋みのりの断面図はこんな感じです。
外皮の赤さからは想像できないほど、恋みのりの果肉は白色、もしくはクリーム色をしています。ほとんど赤色がないので、維管束もうっすらとしか確認ができません。

でも、これが不思議と甘い。果肉が硬めで、完熟に近い状態で収穫することが可能なので、こんなに苺の断面図が白い状態であっても糖度が高く、実はかなり甘いんですね。

果肉が硬め、という事は輸送にも耐えられるという事なので、栽培地域だけではなく全国的に広く出回る苺ということになります。また、恋みのりはまだ品種登録もなされていない(※申請中)新品種であり、収量が多い&日持ちもする事から、栽培をする農家さんも増えているんだそう。
おまけに名前も可愛いくて覚えやすいので、これからブレイクすること間違いなしとも言える品種なんじゃないのかな。

【苺の断面図】恋みのり

恋みのりを使って、オープンサンドならぬ、オープンホットケーキを作ってみました。横方向にカットした苺の断面図を見てふと思いましたが、果肉が白っぽい苺の場合は横方向にカットしたほうが維管束もバッチリ見えて可愛いかも知れません。
なんだか、花火のようじゃないですか…?
また、カットする位置によっては水玉に見える苺の断面図もありました。

比較的、入手しやすい新品種の苺、恋みのり。見かけたらぜひ一度、召し上がってみてください。