わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【苺の断面図】美濃娘(みのむすめ)

【苺の断面図】美濃娘(みのむすめ)

岐阜県オリジナル品種の苺は現在、3品種。
すでにご紹介済みの華かがり、濃姫、そしてこちらの美濃娘となります。ちなみに美濃娘は2番目に誕生した品種です。

 

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【苺の断面図】美濃娘(みのむすめ)

岐阜県では美濃地方平坦部を中心に苺が栽培されています。
そのうち6割ほどは岐阜県が育成した濃姫です。その他、女峰やとちおとめなどが栽培されているのですが、栽培面積は減少傾向にあるんだとか。
そこで、これまでの品種に代わる新品種を育成する目的で誕生したのが、こちらの美濃娘です。

【苺の断面図】美濃娘(みのむすめ)

美濃娘の交配親は、「女峰」×「宝交早生」を交配してできた果肉が硬い系統(63-2-3)と、「とよのか」×「濃姫」を交配してできた大果・良食味で多収な系統(3-31-3)とを交配して誕生しました。
歴代の美味しい品種の苺のDNAが混じっているので、これは美味しくない訳がない!と私は勝手に思っているのですが。

【苺の断面図】美濃娘(みのむすめ)

美濃娘の断面図(赤い系)

さて、こちらが美濃娘の断面図
これは個体差なのか、ちょっと果肉の色が思ってたよりも赤い感じ。

【苺の断面図】美濃娘(みのむすめ)

美濃娘の断面図(通常版)

もうひとつカットしてみました。
たぶん、こちらの苺の断面図のほうが一般的には多いんじゃないかな。
美濃娘の果皮の色は明るい赤色、ちょっと朱色に近いかなあという感じです。それに反して、果肉(断面図)は白色です。そのギャップが可愛いらしい。

濃姫よりもちょこっと果肉が硬めなので、岐阜県の特産品(お土産品や加工品など)にもよく使われているように感じます。なかなか岐阜県以外に出回る事が少ないので、生で食べるチャンスは少ないと思うのですが、特産品などであれば食べられる機会は多いと思いますよ。