わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【スイカの断面図】金沢すいか

【スイカの断面図】金沢すいか

スーパーにスイカが玉で出回りはじめた頃に比べて、随分と入手しやすいお値段に落ち着いてきました。スイカの最盛期…!とばかりにスイカを玉で買っているのですが、ものすごく大玉なのにものすごくお買い得なスイカを発見!

なんでこんなに安いのかな?と思ったら、スイカの中央部分が割れているという空洞果だからなんだそうです。

空洞果って?

「スイカを切ってみたら中に空洞があった」なんて経験はありませんか?なんか損したような気分になりますね。これは空洞果といって、スイカの皮の成長に比べ中身の成長が追いついて行かない場合によくみられます。でも、切ってみないと外見だけではなかなかわかりません。
イカ選果場の検査員(農家の中でもプロ中のプロです)は、スイカをたたいたときの音や振動で空洞果を見分けます。まさに職人芸です。1日に一人が数百玉、ほとんど毎日、約1ヶ月もの間スイカをたたきつづけます。スイカのシーズンが終わる頃には手がグローブのよう?にはれてしまうそうです。とても大変なのです。(現在では、センサーで判別できる選果場もできてきました)

引用:全農とっとり アグリマーケット
https://www.jan-agri.com/study/suika/


確かに、スイカの目利きのプロでも中が割れているかどうかって、判断するのは難しいと聞いた事があります。でも私そんなの気にしないので買ってみました。石川県産、金沢すいかです。

【スイカの断面図】金沢すいか

金沢すいかの断面図

めちゃめちゃ大玉だったので上手に切る事が出来ませんでした。
あまりにも大きすぎたので途中で割れてしまい、イカの断面図はイマイチとなってしまいましたが、あれ?いうほど、割れてないじゃないですか!上出来、上出来。
イカの維管束もしっかりと見えています。綺麗な断面図だなあ。

金沢すいかは品種ではなく、石川県金沢市で育ったすいかのブランド名となります。大玉すいかとこだま西瓜、どちらもひっくるめて金沢すいかとして出荷されており、金沢市農産物ブランド協会の「金沢そだち(金沢産農産物)」にも認証されているんです。

【スイカの断面図】金沢すいか

金沢市は南北に長い石川県のほぼ中央に位置しています。
日本海に面した海岸砂丘地においてこの金沢すいかは豊富な地下水を汲み上げ栽培されているのですね。

砂土特有の土壌の水はけの良さと、昼と夜の寒暖差が大きいという気象条件の中で育つスイカは、とっても歯触りの良いシャリ感とみずみずしい甘みを楽しむ事ができます。

よく見てみると、確かに真ん中へんあたりから割れ目のようなものは見えますけれど、もっとパカッ!と割れているのかなあ、と思っていたので、これくらい平気です。
シャリシャリ食感もちゃんと維持してましたし、なによりも甘ーい!

割れているスイカを敬遠する方もいると思いますが、全体的に甘い事には間違いないので、見た目を気にしなくていいならお買い得価格で買えますし、個人的にはおすすめします。

【スイカの断面図】金沢すいか

 あまりにも大玉サイズで冷蔵庫に入らなかったので、最初にまとめてカットをしてからタッパーに詰めて保存する事にしました。こうしておくと冷蔵庫にもスッキリと収まりますし、食べたい時にいちいちカットする手間もないですし、ミキサーに放り込めばスイカジュースが簡単に作れるし、めちゃめちゃ便利なんです。

【スイカの断面図】金沢すいか

調べてみたら、スイカの空洞果って一番最初に実るスイカがなりやすいんだとか。へー、そうなのか。こうしてカットしちゃえば全然わかんないので、見栄えよりも味重視という方は空洞果もぜひ選択肢に加えてみてくださいね。