わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

【柑橘の断面図】肥のさきがけ(豊福)

【柑橘の断面図】肥のさきがけ

10月中旬頃に購入したみかんです。JA熊本果実連から出荷されている、肥のさきがけ(ひのさきがけ)というみかん。一緒に入っていたカードには光センサー合格の文字とくまモンのイラストがついていました。

肥のさきがけは、10月いっぱい出回っている熊本県産の極早生品種のみかんです。県下統一基準をクリアしたものだけが出荷されるので、かなり品質が高いみかんという事になります。

【柑橘の断面図】肥のさきがけ

ところで、肥のさきがけというのはブランド名なんですけれど、品種としては豊福などを中心とした極早生品種の中から選ばれたものだけが、このブランド名をつけて出回るのだとか。
他にも熊本県には、肥のあかり、肥のあけぼの、肥の豊などなど、同じようなブランド名がつけられたみかんが存在しているのです。統一させているので「あ、熊本県産なんだな」ってわかりやすくていいな、と思います。

【柑橘の断面図】肥のさきがけ

肥のさきがけの断面図

さて、肥のさきがけ(品種は恐らく豊福)の断面図です。
キメが細やかでみずみずしいなあ、という印象。外皮と果肉の間に少し隙間があるんですけど、こういうみかんは皮が手で剥きやすいので私は好きです。

【柑橘の断面図】肥のさきがけ

もう片方の断面図も。
ブランドみかんというだけあって、めちゃくちゃ甘かったです。糖度11度以上、クエン酸1.0%以下という厳しい基準をクリアしているので、甘さと酸っぱさのバランスを考えても一口目には「甘い!」という事間違いなしのみかんなんじゃないかなあ、と思います。

肥のさきがけというブランド名には、(このみかんが)優れていてみかんの先頭をいくという意味を込めて「魁(さきがけ)」、産地である熊本県(=肥後の国)というふたつの意味が込められています。地域ブランドとして盛り上げていこう、という思いがとても伝わってくるみかんでした。
一年のうち、たった1ヵ月(10月)しか出会えない貴重なみかんです。また来年も出会えますように。