わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

いちごだんめん図鑑、重版出来!

いちごだんめん図鑑、重版出来!

先日Twitterで告知させて頂きましたが、いちごだんめん図鑑の重版が決定し、すでに4月に入ってから世の中に出回っているみたいです。

 


中身は特に変更はありませんが、帯がちょっと変わっているのかな。
こちらは担当さんに送って頂いた見本の図鑑です。

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これまでも何度か取材を受けて、あちこちで喋ってきてますが改めて書いておこうと思います。以前の勤務先でTwitterの中の人をしていた時に、苺の断面図を使用した図柄がバズッたおかげで、テレビ、雑誌、新聞などなど、あらゆるメディアに取材の依頼を受けました。
その後、小学館さんから連絡を貰い、あっという間に書籍化の話がまとまりまして、確かツイートしたのが1月だったと思うんですけど、その年の6月にはいちごだんめん図鑑を発売。
さらに、続々とりんごだんめん図鑑、かんきつだんめん図鑑の発売も決定しまして、実際に発売したのはその翌年以降だったりするんですけれど、実はその裏で1~2年間くらいは会社員をしつつ、図鑑づくりにずっと時間を割いていたんですね。

よく、漫画やペット関係のツイートがバズッて書籍化されるのは目にしていたのですが、まさか自分が本を出せるとは思っていませんでした。人生、いろいろありますね。
書籍化するにあたり、当初はかなり悩みました。
私はたまたま市場で働いているデザイナーというだけで、果物の専門家ではありませんでした。書籍にするのであれば、もっと適した人材が他にいるんじゃないか…と、最初の頃は断ろうかなと思っていたくらいなんです。

ただ、最終的に「これもよい思い出になるかも」と気軽に考えられるようになり、書籍化にあたり全力投球で取り組みました。
自分で品種を指定したり、文章を考えたり、デザインに意見をさせて頂いたり、その全てが勉強になりました。
また、書籍を発行したことで新しく出会う事ができた人達もいて、著者名は確かに私の名前ではあるのですが、当時の勤務先、Twitterのフォロワーさん、撮影用のくだものを提供してくださった農家さん、小学館さん、などなど、多くの方の力で出す事ができた図鑑だと思っています。本当にありがとうございます。

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現在は市場を離れて、また別の仕事をしている私ですが、Twitterで断面図について情報発信をする事はあっても、リアルな世界では「これ、私の書籍です」と公表する事はあまりありません。
今後、絵本とか図鑑の作家として活動していくのであれば、どんどん公表して宣伝していくと思うのですが、あくまでも私の中ではこの図鑑は「好きな事を追求した結果」という位置づけなので、聞かれれば答えると思いますが基本的に自分から公表する事はたぶんないと思います。

それでも、地元の図書館で見かけたり、知り合いの知り合いが持っていたりするのを知ると、やっぱり嬉しいです。今後もこうしてひっそりとニヤニヤ幸せをかみしめていきたいと思いまーす。