わたなべまこのこと

断面図をこよなく愛するわたなべまこのブログ

苺のランナーから子株をとるには

苺のランナーから子株をとるには

今年の春、苺の断面図を撮影するために女峰宝交早生という品種を畑に植えました。

 

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おかげさまで無事に苺は育ち、苺の断面図の撮影も完了!
ただ、ほったらかし農業だったせいか、苺の茎などが赤くなってしまう病気にかかってしまったみたいで、このまま終わらせようかなあ…と思ったのですが、練習もかねてランナーから子株をとってみる事に。

野菜や果物のほとんどは種から育てる事が出来ますが、苺の場合は苗から次の苗を作って育てる事が可能です。
もともと育てていた苗(今回の場合は私が植えた苗ですね)を親株といい、その苗から生えてくるランナーの先から作りだした新しい苗を子株といいます。
詳しくは苺農家さんのTwitterを見てください(笑)。

苺のランナーから子株をとるには

6月頃、ランナーがすでにニョキニョキと生えて来ていたので、もうやらなきゃ!と慌てて写真1枚目のようなポットも用意したんですけど、苺の図鑑を読んでみたところ「6月以降のランナーのほうがいい」と書かれていたので、最初に伸びて来たランナーは全部カットしちゃったんです。
まだ苺も実っていたので、そちらに栄養を送る必要もあったので。

だが、しかし!
6月後半に入ってもランナーが伸びて来なーい!すでにポットは準備してあるのにー!そして、そのまま大雨ウィークに突入。
ああ、こりゃダメだな、と諦めていたのですが、雨がやんで畑に出てみたらランナーや新しい芽がめっちゃ育っていました。

苺のランナーから子株をとるには

こっちは女峰です。女峰は黒い点が出ていた葉を切り落としたら茎の色も緑色に持ち直してくれました。

苺のランナーから子株をとるには

親株から数えて1個目の子株にとりあえずポットをあてる。
本当は2個目、3個目のほうがいいんですけれど、今回は練習なのでまずはやってみる事に。これ宝交早生なんですが茎が完全に赤くなっててもうダメな感じなので、とりあえず子株の取り方さえ習得出来ればいいかな、と。

苺のランナーから子株をとるには

気づいたら何本もランナーが伸びています。
ポットに子株をあてたら、UピンというUの字の形をしたピンで子株をグッと(ポットの中の)土に抑え込むとよいそうです。そうするとちゃんと根付くらしい。
ホームセンターとかで購入できると思うのだけど、針金で自作する事も可能。

苺のランナーから子株をとるには

子株と格闘していたらカエルちゃんが様子を見に来てくれました。
で、部屋に戻って針金でUピンを自作していたらまた雨が…。このあと数日、また畑に行けなくなってしまい、ランナーやりっぱなしに。

苺のランナーから子株をとるには

やっと晴れた日、苺の様子を見に行くとさらにランナーがニョキニョキと。

苺のランナーから子株をとるには

こりゃいかん!と慌ててポットを見てみたら。あれ…なんか自然に根付いてる…。
Uピンを使う事もなく、勝手にポットの中に根付いてくれていました。自然の力、恐るべし。という訳で、なんもしてないけど苺の子株づくり、成功です(爆)。
苺農家さんはこれを何百本、何千本とランナーから苗づくりを行い、次のシーズンまで大切に保管をしていきます。大変なお仕事ですね。
私もこの子株、せっかくなので保管してみようと思うのですが素人なのでもしかして途中で枯らしてしまうかも知れません。

まだ女峰の苗から子株をとれていないので、そちらも続ける予定です。
上手くいったらまた次シーズンもこの苗から苺をつくれるかも知れないので、楽しみにしているところです。おしまい。